データ型・変数
1．Pythonデータ型
（1）データ型の種類
Pythonのデータ型は主に次の5つです。| Type | 型名 | 備考 |
|---|---|---|
| str | 文字列型 | 'abcdefg'や'技術計算製作所'といった明らかな文字列から、'123'などの数値列も''や""で囲まれれば文字列と認識します。 |
| int | 整数型 | 1,2,3,・・・のように小数点のない数値が該当します。 |
| float | 浮動小数点型 | 3.14のように小数点以下のある数値や、6.02e23といった指数表現が該当します。 float型の場合、整数は1.0、,2.0・・・といった形で表現されます。 |
| complex | 複素数 | 虚数を“j”で表すことで複素数と認識されます。 ただし、“j”に係数がついていなければ複素数と認識されません。 "j"→"1j"、"1+j"→"1+1j"とします。 |
| bool | ブール値 | TrueやFalseが該当します。先頭が小文字の場合：true、falseはエラーが出ます。 また'True'とすれば文字列型として認識されます。 |
データ型を確認するには“type()”を使います。
>>> type('1')
<class 'str'>
>>> type(1)
<class 'int'>
>>> type(1.0)
<class 'float'>
>>> type(1.0 + 1.0j)
<class 'complex'>
>>> type(True)
<class 'bool'>
>>> type(true)
Traceback (most recent call last):
File "<stdin>", line 1, in <module>
NameError: name 'true' is not defined
（2）データの型変換
データの型変換は次のようにして行えます。>>> str(100) #整数型 → 文字列型 '100' >>> int(100.254) #float型 → 整数型 100 >>> float(100) #整数型 → float型 100.0 #bool型：0 = False、それ以外 = True >>> bool(100) True >>> bool(0) False
2．Python変数
（1）変数の作り方
Pythonで変数を使用するとき、特別な宣言は特に必要ありません （例えばVsiualBasicなら“Dim i as integer”など ）。 いきなり“変数名 = 代入値”としてOKです。>>>a = 2 >>>a 2 >>>b = 3 >>>b 3 >>>a+b 5
>>> abcdefghijklmnopqrstuvwxyz = 10 >>> abcdefghijklmnopqrstuvwxyz 10 >>> _abc = 11 >>> _abc 11
>>> 2a=2 File "<stdin>", line 1 2a=2 ^ SyntaxError: invalid syntax >>> a2=2 >>> a2 2
>>> *abc = 20 File "<stdin>", line 1 SyntaxError: starred assignment target must be in a list or tuple >>> +abc=30 File "<stdin>", line 1 SyntaxError: can‘t assign to operator
（2）変数の書き換え
一度変数に数値を入力したあと、別の型の値を入力しても問題ありません。次の例はaに整数を入力した後、文字列で書き換えた場合です。
>>> a=10 >>> a 10 >>> a='abcdefg' >>> a 'abcdefg' >>>
（3）変数の削除（クリア）
一度宣言した変数を削除する場合は“del()”を使います。>>> a=12345 >>> a 12345 >>> del(a) >>> a Traceback (most recent call last): File "<stdin>", line 1, in <module> NameError: name 'a' is not defined
